帝王切開の体験談③:帝王切開後の入院経過と疼痛~1度目~

2023年1月5日木曜日

出産 帝王切開

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二度と経験したくない帝王切開

1度目の帝王切開後、「二度と帝王切開は行わない」と固く決意したのも虚しく、現在までに2度の帝王切開を行っています。

これはその帝王切開の体験談です。

これから帝王切開を行う人」の心の準備に役立てていただければ、また、「パートナーが帝王切開を行う/行った人」が、彼女の苦難を知る手立てにしていただければ幸いです。

帝王切開の体験談の第3回目となるこの記事では、「帝王切開後の入院経過と疼痛~1度目~」をテーマにお伝えします。長くなりますので、1度目と2度目は記事をわけております。

1度目の帝王切開後の入院中の経過

『耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び』

これ以上に術後の経過を表すのにぴったりの言葉がありません。

1度目の帝王切開は脊髄くも膜下硬膜外麻酔を併用して行われました。

術後も背中に硬膜外麻酔のルートがのこっており、持続的に薬が流れていました。

【帝王切開0日目(当日)】痛みレベル:0(10段階)

朝の5時に帝王切開手術が終わりましたが、麻酔(おそらくブピバカイン)の持続点滴により、意識がうつらうつらしていました。

この麻酔はその日の夕方まで継続され、1日目は痛みもなくぼーっと過ごしていました。


右腕には栄養剤の輸液ルートが、背中には硬膜外麻酔のルートが、下からは尿道カテーテルがでています。両足には血栓予防のマッサージ器が付けられていました。

しかし、右足の感覚はまったくなく、「マッサージ器は左足にだけつけられているのかな」と思うほどでした。

硬膜外麻酔の効きにも左右差があるようですね。ルートをとる手技によるものでしょうか。

また、悪露排泄のため日中3,4回下腹部をグリグリ押されました。

内容物が"どろぉっ"と出ているのがわかる程度の、結構な圧力をかけて「グリィッ」と押していました。

麻酔のおかげで痛みはありませんでしたが、圧されている感じは伝わってきました。

2度目は硬膜外麻酔を使用していなかったのでこの処置はありませんでした。そのため、1度目よりも長く悪露が子宮内に残り、メチルエルゴメトリンを服用しました。

【帝王切開1日目(翌日)】痛みレベル:8~9

硬膜外麻酔が終了し、傷口の痛みが徐々にシャープになってきました。

背中の麻酔ルート尿道カテーテルマッサージ器が取り外され、右腕の輸液ルートのみ残っている状態です。

足の感覚も戻ってきたタイミングで、さっそく歩行訓練です。

お腹を切った翌日から始まる歩行訓練、これがとてつもなく苦痛です。

私はこの日、「二度と帝王切開はしない」と再度誓うほどでした。

血栓予防、回復促進のためですが、手術後避けては通れない一番の関門となります。

上体を起こすのにまず20分かかり、立ち上がるまでにさらに2分です。

もちろん、背筋はのばせず、前かがみの姿勢をとります。

一歩一歩もカタツムリと同じ速度で、足をスライドさせるようにズッ…ズッ…と進みます。

尿道カテーテルが外されたため自力でトイレにも行くことになりますが、これも大変です。

「座る」と「立ち上がる」という二つの難関があります。

「ゔぅ―」という唸り声が必須の動作となります。

歩くのはもちろんつらいですが、特につらいのは、ベッド上での動きです。

寝るのにも腹筋を使うため、痛みが伴います。

私は寝ころがるのに20分かかりました。もちろん、電動ベッドのため、ただのベッドよりは楽であったはずです。

そして最後は根性です。「ふん゙っ」と勢いつけて寝っころがるしかほかありません。

痛み0での行動はまず不可能と覚悟をしておいてください。

なんとか一日を過ごした夜。

寝ていれば痛くないということはなく、傷口が当然痛いです。

初めて痛み止めなしで夜を過ごしたのですが、まったく眠れませんでした

寝返りも当然ながら打てず、じーっと天井をみつめて過ごしました。

後からわかったことですが、ナースコールをすれば痛み止めの飲み薬をもらえたそうです。

【帝王切開2日目】痛みレベル:7~9

1日目よりはましになっているのですが、痛みはまだまだ辛いです。

縫われているとはいえ、切腹した状態なのですから当然といえば当然です。

痛みと共に、ひどかったのは足の浮腫みです。

くるぶしってどこにあったっけ?」とわからなくなるくらいにパンパンに膨らんでいます。

着圧ソックスは必須でしょう。

ただし、きつすぎるのも履くのが大変となるため、緩く圧迫するものがよいでしょう。

なお、タイツ形式は着脱するのに一苦労であり、悪露も確認しにくくなるため避けましょう。

長いのも履く時間が長く、痛みが伴いやすいため、私はショート丈のメディキュットを使用していました。


寝ながらメディキュット』であれば、一日つけていても苦しくなく、浮腫みも予防できます。

普段ならMサイズを購入するところ、Lサイズを購入したのですが、着脱しやすく傷への負担が軽減でき良かったと思います。

さて、なんとか2日目もやり過ごし、この日はちゃんと痛み止め(ロキソプロフェン)をもらいました。

就寝前に1錠のみ(胃弱の人は注意)、1日目眠れなかった分、しっかりと眠ることができました。

【帝王切開3日目】痛みレベル:5~8 

私の入院している病院では、この日から授乳が始まりました。

もちろん傷口は常に痛いですが、赤ちゃんと過ごしている間は不思議なことに痛みが5くらいまでに落ち着くのです。

子供って本当にすごいですね。

授乳の体勢も難なくこなせました。

しかし、ベッドの寝起きはいつも通り苦痛です。

【帝王切開4日目】痛みレベル:3~7

この日を境に、痛みがずいぶんと楽になります。

仰向けにしか眠れなかったのですが、横向きを頑張って頑張って頑張って頑張ればできるようになりました。

ベッドの寝起きもつらいはつらいですが、それでも数分以内にはできるようになりました。

シャワーの許可もでたため、やっとさっぱりできました。

そうです、当日~3日目までの計4日間はシャワーが浴びれません(当病院は)。

体は拭いてもらえますが、頭は洗えません。

そこで、水なしで使えるシャンプーがとても役立ちます。

夏場はとくに持参したほうがよいでしょう。

おすすめは、『手袋タイプドライシャンプー』です。


タオルのふき取りが必要な商品もあるなかで、これはタオルのふき取りが不要です。

また、余ってしまっても使いどころがないため、5枚入りのこちらはまさにちょうどよかったです。

入院中に使用しなくても、防災用にもおすすめです。

帝王切開5日目】痛みレベル:3~6

ベッドの寝起きもスムーズに、横向きも気合をいれてできます

仰向けしかできなくて苦痛の夜が、とても楽になります。

ふいに体が寝返りしようとしても、痛みを大きく感じることなく過ごせました。

【帝王切開6日目痛みレベル:3~5

最初の数日から考えればもうないといっても過言ではありません。

まだ背筋は伸ばせませんが、1日目は「ズッ…ズッ…」であった歩みが、「スッスッ」と軽くなりました。

子供もかわいく、楽しい入院生活が送れました。

【帝王切開7日目痛みレベル:2~3

とうとう退院です。

痛みはまだありますが、笑い・咳・くしゃみがなければ問題なく過ごせます。

ただし、布団を床に敷いている場合、腹筋を使えないため起き上がるのに一苦労します。

夜間授乳など、頻回に立ち上がることになるので、ベッドがあれば、ベッドのほうがよいでしょう。

以上、今回の記事では、1度目の「帝王切開後の入院経過と疼痛~1度目~」をお伝えいたしました。

それでは、皆様の出産が無事行われることを祈っています。

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