帝王切開の体験談④:帝王切開後の入院経過と疼痛~2度目~

2023年1月11日水曜日

出産 帝王切開

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二度と経験したくない帝王切開

1度目の帝王切開後、「二度と帝王切開は行わない」と固く決意したのも虚しく、現在までに2度の帝王切開を行っています。

これはその帝王切開の体験談です。

これから帝王切開を行う人」の心の準備に役立てていただければ、また、「パートナーが帝王切開を行う/行った人」が、彼女の苦難を知る手立てにしていただければ幸いです。

帝王切開の体験談の第4回目となるこの記事では、「帝王切開後の入院経過と疼痛~2度目~」をテーマにお伝えします。

2度目の帝王切開後の入院中の経過

『耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び』

これ以上に術後の経過を表すのにぴったりの言葉がありません。

【帝王切開0日目(当日)】

2度目の予定帝王切開は午後4時に終わりました。

しばらくは腰椎麻酔の効果が残っており、痛みが落ち着いていたのですが、1時間半後の午後5時30分には10段階評価中8の痛みがでてきました。

そこで痛み止め(アセトアミノフェン1000㎎)を点滴と並行していれてもらいました。

多少和らいだものの、約15分間の点滴が終わると共に徐々に痛みが悪化していきました。

そして点滴終了たったの15分後の、午後6時には痛みが9~10に到達しました。

耐えがたい痛みです。

動けないベッドの上でもだえ苦しみました。

ずっと浅い呼吸でうなっている状態です。

3時間頑張っていたのですが、午後9時、とうとう我慢できず、痛み止めの座薬(ジクロフェナク坐剤50㎎)を入れてもらいました。

それでもしばらく疼痛は続きましたが、挿入1時間半後の午後10時30分にやっと痛みが和らぎ、眠ることができました。

しかし、それもつかの間でした。

30分後の午後11時には痛みで起き、翌日の朝1時まで8~10の痛みにひとり耐えました。

【帝王切開1日目(翌日)】

夜中様子をみにきた看護師さんが、痛みにもだえている私をみて、哀れに思ったのでしょうか。

午前1時に「眠気がでるから少し眠れるかもね」と言いいながら、痛み止め(ペンタゾシン15㎎)を入れてくれました。

注入開始30分後の午前1時30分には痛みが軽減し、ちょっとひと息つくことができました。

しかし、眠気は全く来てくれません。

一睡もできずに時間だけが過ぎていきます。


痛み止め終了後1時間で痛みが再開し、午前4時まで痛みレベルは5~6でした。

そこから時間とともに悪化し、午前4時台には痛みが6~7となり、午前5時になると7~8と、またあの痛みと戦うことになりました。

そろそろ耐えられないと思い、様子を見に来た看護師さんに相談したところ、午前6時に痛み止めの座薬(ジクロフェナク坐剤50㎎)をいれてもらえることになりました。

「あと1時間!あと1時間耐えれば痛み止めがもらえる!」それだけを楽しみに時間が過ぎるのをただただ待っていました。

そして約束の午前6時

看護師さんがこない…。痛みは9~10と、初日と同じ痛みにもどっています。

「あぁ…もう辛い。意識が飛んでくれたら楽なのに。」なんて思っても意識はとばず、痛みで頭もはっきりしています。

「きっと忙しいのだろう」と待つこと30分。

でもこない…。

「いや、忘れられることはない、まだまだ忙しいのだろう」と痛みに耐えることもう30分。

午前7時。やっと看護師さんが座薬をもってきてくれました。

やはり忙しかったのだそうです。

即効性を謳う座薬ですが、相当ひどい痛みであるため、30分間は効果がみられませんでした。

そして午前7時30分。やっと痛みがおちつきました。

「ああ、よかった。」


なんて思っているのもつかの間。

尿道カテーテルが抜き取られ、いきなりの歩行練習です。

寝ているだけでも苦痛なのに、起き上がってさらに歩けるわけがありません。

しかし、血栓予防・回復促進のためにはやるしかないのです。


2度目の帝王切開なので、ある程度コツはつかんでいるのですが、やはり動作時は瞬時のレベル9の痛みが付きまといます。

痛み止めの坐剤の効果が持続していてもです。



ただ、1度目と異なることは、朝の頭痛です。

【帝王切開2日目】

2日目の早朝4時、トイレから戻ってきたあたりでひどい頭痛に襲われました。

もともと片頭痛持ちですが、今回の頭痛はそれとは少し異なっていました。

確かに光で悪化するのですが、いつもある吐き気や寒気などはなく、ただシンプルに頭が痛いのです。

首もこわばっている状態でした。

横になってもまったく改善されなかったため、事前に傷の痛み止めとしてもらっておいた薬(ロキソプロフェン錠)を1錠服用しました。


しばらくして多少和らぎましたが、痛みは0にはなりませんでした。

2時間後の午前6時に再度起床した際はだいぶ楽になっていましたが、30分もするとまたひどい頭痛に襲われました。

なんとか頑張って朝食をとり、先ほどと同じ痛み止めを1錠追加服用しました。

薬で多少楽になるのですが、苦痛のため目を開けたり、動いたりすることはできず、ベッドの上でぐったりと過ごしていました。


そんなひどい頭痛でしたが、なぜか午後になるとすっかりなくなり、普通に動くことができました。

もちろん。腹部の痛みはありますが。


【帝王切開3日目】

この日は授乳指導で子供に会える日です

しかし、3日目の起床時も頭痛がありました。

起床10分後に頭に違和感がではじめ、さらに20分もすると立っていられないくらい辛くなりました。

この日も痛み止めを服用しましたが、頭痛は全くよくなりませんでした。


しかし、この日は朝から授乳指導の日です。

指一本動かしたくないほどつらい体を、「子供に触れ合いたい」一心で動かし、なんとか会いに行きました。

会うまでは目を閉じて椅子にだらっと座り、頭痛と戦っていたのですが、やはり子供は不思議なものですね。

会った途端に先ほどまでガンガンずきずきドンドンしていた頭痛がどこかにいってしまいました。

本当に不思議です。

おかげで無事に授乳指導をうけ、3日目から授乳を開始することができました。


世の中には、「硬膜穿刺後頭痛」という病気があり、帝王切開の麻酔によって引き起こされることがあるそうです。

光がつらい」、「首がこわばる」、「日常生活動作ができないほどのひどい頭痛」という症状があったことから、看護師さんはこちらを疑っていました。

しかし、この「硬膜穿刺後頭痛」であれば、横になった時楽になりますが、日中の頭痛変動はありません。

私の場合、横になると多少楽になるものの0にはならず、午後には頭痛が0になるという、一般的な症状には当てはまらない状態でした。

したがって、私はこれではないと思い、別の原因を考えていました。


ひとつ思い当たったのが、です。

起きたとき必ず首~肩が痛かったのです。

そこで、試しに3日目の夜は枕を使わずに寝てみることにしました。


【帝王切開4日目】

しかし、4日目の朝も頭痛がありました。

午前中は痛み止めを頻回服用し、乗り越えます。

やはり午後になると頭痛はなくなり、問題なく動くことができます。


かたくなに「硬膜穿刺後頭痛ではない」と考える私は、枕以外のもう一つの原因を考えました。


それはベッドです。


床で寝ると全身が痛くなるため、家ではふかふかのベッドをつかっていました。

ところが病院のベッドはとても硬いのです。

「もしかしたらこの硬いベッドが原因かもしれない。」

そう思った私は、4日目の夜は布団を体の下に敷いて、寝袋のようにして寝ました。


【帝王切開5日目】

5日目の朝、頭痛がありません!!

やはり、ベッドの硬さが原因だったようです。

「硬膜穿刺後頭痛」なんて大それた病気でなくてよかったです。


頭痛が連日続き、朝起きるという行為がとても辛くなっていただけに、この日の朝は最高に幸せでした。


【帝王切開7日目】

7日目、1度目の帝王切開と同様、問題なく子供と退院することができました。

皆様も入院の際は、ベッドが硬いことに由来する頭痛にもご注意ください。


以上、2度目の帝王切開の入院経過でした。

それでは、皆様の出産が無事行われることを祈っています。

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